北朝鮮「新型の戦術誘導兵器」発射実験を実施 米けん制か 2019年4月18日 11時45分

2019年4月18日 11時45分

北朝鮮の国営メディアは、キム・ジョンウン(金正恩)朝鮮労働党委員長の立ち会いのもと、新型の戦術誘導兵器の発射実験を行ったと伝えました。新型の戦術誘導兵器がどういったものか詳しいことは明らかにしていませんが、長距離弾道ミサイルではない通常兵器とみられます。

北朝鮮の国営メディアは、17日、キム委員長の立ち会いのもと、新型の戦術誘導兵器の発射実験を行ったと、18日朝、伝えました。

それによりますと、発射実験は国防科学院で行われ、キム委員長は「この武器の開発の完成は軍の戦闘力強化に非常に大きな意味を持つ」と述べて、結果に満足したということです。

国営メディアはこの兵器について、特殊な飛行の誘導方式が使われ、威力のある弾頭の装着によって優れたものと評価されるとし、設計上の数値が完全に検証されたと伝えています。

またキム委員長が、国防の科学技術を最先端の水準に引き上げるための段階的な目標を提示したとしています。

新型の戦術誘導兵器がどういったものか、写真も公開しておらず詳しいことは明らかにしていませんが、長距離弾道ミサイルではない通常兵器とみられます。

ことし2月の2回目の米朝首脳会談が物別れに終わり、北朝鮮は非核化をめぐってアメリカが一方的な要求をしていると不満を募らせていて、アメリカをけん制するねらいがあるものとみられます。

米国務省「報道は承知 コメントせず」
アメリカ国務省の当局者はNHKの取材に対し、「報道は承知しているが、それ以上のコメントはしない」と答えました。
防衛相「米と連携し警戒監視に全力」
岩屋防衛大臣は参議院外交防衛委員会で「北朝鮮の軍事動向については平素からしっかりウォッチしているが、事柄の性質上、中身については答えを差し控えたい。いずれにしても、政府としてはアメリカなどとも緊密に連携を取りながら、必要な情報の収集・分析、警戒監視に全力を挙げていきたい」と述べました。
官房長官「米国などと連携し情報収集や分析」
菅官房長官は午前の記者会見で「北朝鮮の軍事動向については、政府として、常日頃から重大な関心を持って情報収集や分析に努めている。事柄の性質上、個々の具体的な情報の内容や、わが国の対応をこたえることは控えたい。北朝鮮が今後、核、ミサイルの放棄に向けて具体的にどのような行動を取るのか、しっかりと見極めていきたい」と述べました。

また、記者団が「以前のように、弾道ミサイルが日本の上空を通過するような事態に直ちに発展する状況ではないと分析しているのか」と質問したのに対し、菅官房長官は「最大の注視をしながら、情報収集と分析を、アメリカなどと緊密に連携をとりながら行っているが、内容についてこたえることは控えたい」と述べました。