朝鮮語

朝鮮語, by Wikipedia https://ja.wikipedia.org/wiki?curid=7630 / CC BY SA 3.0

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朝鮮語

またはは、主に朝鮮民族が使う言語で、朝鮮半島の大韓民国(韓国)、朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)、中華人民共和国延辺朝鮮族自治州の公用語。

韓国での政府呼称は「韓国語」、北朝鮮での政府呼称は「朝鮮語」である。日本において「韓国語」は、専ら韓国の言語を指す呼称として用いられ、南北を区別しない呼称としては、言語学・音韻論など学術的にも、標準表記として「朝鮮語」が用いられるので、ここでは言語名を全て朝鮮語に統一して記述する。

世界では、およそ7500万人程度の話者がいると推定され、そのうち7100万人を朝鮮半島の母語話者が占める。朝鮮半島以外の地域の話者としては、中華人民共和国(特に延辺朝鮮族自治州)・旧ソビエト連邦のウズベキスタン・カザフスタンや樺太に住む朝鮮民族集団が存在する。ただし、これらのうちウズベキスタン・カザフスタンなど、中央アジアで話されている言語は「高麗語(コリョマル)」として、別言語扱いとされる場合もある。

音韻面では、子音に有気音と無気音の対立がある。連音(フランス語で用いられる用語のリエゾンとしばしば混同されるが、実際にはそれに合わせれば「アンシェヌマン」である)が起こることも特徴である。音節構造においては、ほとんどが母音で終わる開音節の日本語とは異なり、子音で終わる閉音節も多く現れる。ただし、在日朝鮮語では日本語の影響で閉音節の発音はほぼ崩壊している。

言語類型論の観点から見ると、日本語と同じ膠着語であり、修飾語は被修飾語に先行し、前置詞ではなく後置詞を用いる。歴史的に日本語やベトナム語と同様に中国語と漢字文化の影響を強く受けてきたが、現在の表記には主にハングルが用いられる。

韓国、北朝鮮でそれぞれ規範形の定められている複数中心地言語でもある。言語学的な基準からすると韓国で話されている言語と北朝鮮で話されている言語は同一の言語である(つまり、韓国・北朝鮮とも双方の言語を同一の言語と見なしている)が、南北には発音・語彙・文法・正書法などに違いが存在する。

ISO 639による言語コードは2字がko、3字がkorで表される。

北朝鮮においては「朝鮮語」に相当する「」「」という呼称が用いられており、韓国では「韓国語」に相当する「」「」という呼称が用いられている。ここで「」は「言葉」を意味する朝鮮語の固有語であり、「」は「語」の読みを表した漢字語である。固有語を好む傾向のある北朝鮮では「」が用いられることが多く、韓国では公式な場面では「」を用いた「’」が通常用いられる。この他に朝鮮民族どうしの表現として「国語」に相当する「’()」や、朝鮮語の固有語で「我々の言葉」を意味する「」という表現も用いられる。

中央アジアの朝鮮人の間では「高麗語」(、、コリョマル)という呼称が用いられている。ただし「高麗語」は朝鮮半島の言語とは別の言語を指す場合がある。詳細はコリョマルまたは本記事後述を参照。

日本では伝統的には「朝鮮半島」、「朝鮮民族」などと同様に「朝鮮」の名を冠した「朝鮮語」という呼称が用いられており、学術的な場面や専門家の間でも「朝鮮語」と呼ばれる。その一方で、韓国との交流関係に比べて、北朝鮮との交流関係が非常に疎遠であることを反映し、一般的な場面や韓国向けの旅行ガイドブックなどでは「韓国語」と呼ばれることが増えている。そのどちらかの名称を用いることは公平ではないとし、「コリア語」「高麗語」「韓国・朝鮮語」という呼称をする場合がある。

また言語名を避けて、文字名称である「ハングル(語)」が中立性を保つために用いられることもある。ただし「ハングル」の「ハン(偉大)」が「韓」の字音「ハン」に通じるため、北朝鮮ではそれを嫌って「チョソングル/チョソングルチャ」(/、朝鮮文字)とよばれるので、「ハングル(語)」も公平ではないとされることもある。

なお、名称はさまざまに呼ばれることがあるとしても、韓国・北朝鮮との交流関係の違いを反映してか、現在の日本で出版されている朝鮮語の文法書やテレビ・ラジオ放送で学ぶことになる正書法・発音・語彙・文法等は基本的に韓国で標準とされるものであり、北朝鮮で行われる正書法・発音・語彙・文法等は韓国との違いとして、少し紹介される程度であるのが現状である。

中華人民共和国は、1949年の建国から社会主義陣営に所属しており、当初から北朝鮮を朝鮮半島全体の唯一の正統政府としていた立場から、朝鮮民族の国家、民族や言語、文化に冠する呼称に「朝鮮」(簡体字で「」)を使用し、中国の国民を構成する朝鮮系の集団やそ…