2018.08.03東京連続集会102_14◆突然日本で北朝鮮に呼応したかのような動きが 西岡力(救う会会長)

拉致に話を移します。今言ったような米朝関係があるわけですが、冒頭に言ったように、日本とすれば米朝が一定程度進んで、金正恩がトランプに約束したといわれるように自分たちが作った核を出してくる。それがアメリカの飛行機に積まれてアメリカに運ばれるようなことになるかどうか。
 そうなった場合に絶対北朝鮮は、「開発にいくらかかったと思ってるんですか」という話をすると思います。それがなくなったら、明るい未来があるという保証もなくなる。トランプは、「そうしたらシンゾーに行け」と言ったわけです。そういうことが近くあるのではないか。
 先ほどそう言いましたが、それを予感させることがもう一つあります。日本の中に、日朝国交正常化をすすめるべきだという動きが突然活発に出てきました。日朝国交正常化促進議員連盟が2011年まで活動していたんですが、その後冬眠状態でした。
 山崎拓さんが平沢勝栄さんたちと一緒に北朝鮮まで行ったりして、2回目の小泉訪朝の前に動いていた。その延長線上で、山崎さんが落選した後、衛藤征四郎さんという元国会副議長が会長になって、2011年に超党派で平壌に行くと言っていた。
 その時は民主党政権で、安倍元総理等が自民党の会議の中で大きな声で反論して、「そんなことをしてはだめだ」と。私も島田さんもその席にいたのでよく覚えていますが、そういう激しい論争があった。それで行くのを諦めた。
 その衛藤先生は当時、「産経新聞」のインタビューで、「日朝議連の基本的な立ち位置は、国交正常化へのテーブルを作り、正常化後に拉致やミサイル、核などの問題をテーブルに載せ、ひとつひとつ解決する努力をしていくということだ」と。
 正常化が先で、拉致も核もミサイルも後だと言っている。拉致問題の全面解決なくして国交正常化に踏み込んではならないという考え方はどうだろうか。拉致問題は国交を正常化し、公式のテーブルの上に載せて解決していく方が早い」、「国交正常化したら、日本政府としてオランダのハーグの国際司法裁判所に提訴そることもできる。今は国交がないから、できないのだ」と全く意味がないことを言っています。
 また、「超党派の拉致議連は北朝鮮を孤立化させないと拉致問題は解決しないという立場だが、どうやって拉致問題を解決するのか私には理解できない。国交を正常化させた方が拉致問題は早く解決する」と。
 先に国交を正常化して、後に拉致問題、核問題さえ後だと言っている。公然とそう言っていた人が2011年の時は、朝鮮総連の許宗萬(ホ・ジョンマン)議長から招待状が届いたと言って、超党派で行きたいと言っていた。
 その議員連盟が突然、シンガポール会談の前後から活動を再開したということです。役員を見ると、平沢勝栄先生等は拉致議連の事務局長をやっていて、2003年12月に北京で宋日昊(ソン・イルホ)大使等に秘密接触した。私も一緒に行ったからよく覚えています。
 その後宋日昊さんと直接電話ができるようになって、そして突然「被害者は死んでいる」と言い始めた。それで抗議に行ったら、「議連の事務局長は辞める」とおっしゃった先生ですが、その先生が幹事長代行になった。そういう人たちがまた動き始めた。
 そして1回目の総会には、朝鮮総連の「朝鮮新報」という新聞の平壌支局長、金志永(キム・ジヨン)氏と田中均さんが呼ばれて講演をした。朝鮮総連の組織の人間が、国会に来て、議員が40人くらいいる中で話をした。
 当然彼は北の公式的立場である、「拉致は解決済み」と言ったわけです。そういうことが国会議員会館で起きている。田中さんはテレビに出たり色々なところで出ており、「月刊文芸春秋」では横田拓也さんと並んで原稿を書いているなど、色々なところで使われています。
 何を言っているかというと、「合同調査をすべき」、「日朝合同調査委員会を作れ」、「そのために平壌事務所を作る」と言っています。合同調査というのは実は、小泉さんの二度目の訪朝の直前に、田中さんが外務省の審議官、アジア局長が薮中さんの時に出てきた話です。
 安倍さんは当時幹事長で、テレビに出て、「犯人と一緒に調査をして何が分かるんだ」、「小泉さんが二度目に訪朝する目的は、去年の9月17日に言ったことが間違いでしたと認めさせることだ」と話していましたが、結果として北朝鮮が再調査することになり、合同調査にはならなかった。
 その時否定されたと思っていた話がまた出てきたということです。この合同調査委員会というのは大変危険です。まず、何を調査するのかということです。日本の警察がいくら優秀でも、捜査権がなければ人は探せない。北朝鮮が「この人たちで終わりです」と言って何人かの人が帰ってきた時に、「もっといる筈だ」と言って探しにいっても、人間には足がついていますから北朝鮮の中では探せないんです。
 濃縮ウラニウム工場だったら簡単に運べませんし、衛星で見ていますが、人はだめです。じゃあ何を調査するのか。また「死亡」と言われる。めぐみさんの遺骨を埋めた裏山がここだと思って掘り返したら違っていた。こっちだったかもしれない。もう1回一緒に掘りましょう。そういうことにしか合同調査はなりません。

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