2018.08.03東京連続集会102_02◆北朝鮮人民は米朝会談に期待しただけに不満 西岡力(救う会会長)

彼らが日本に期待している金額は100億ドル、1兆円以上です。配布資料として「月刊正論」に私が書いたもので、今発売されているものがありますが、東京に何回か来ていただいた張真晟(チャン・ジンソン)さんという統一戦線部の幹部が、「2002年に100億ドル以上が来ると言われた。しかしそれはODAなのでプロジェクトベースだ。だからプロジェクトを作れと各部署に命令が下った」と最初に来た時話してくれました。
 そのことを櫻井よしこさんが週刊誌に書いたら、小泉元総理の事務所から抗議が来て、「そんな約束はしていないと言われた」と言っていましたが、その話を張真晟さんにしたら、ソウルに今いる貿易関係者、保衛部関係者、党関係者の3人に、私が見ている前で電話して、「2002年9月にそんな話があったですよね」と言ったら、みんな「そうだ」と。その人たちは2002年9月には平壌にいた人です。
 そして2年前の2016年に、イギリス大使館で公使をしていて韓国に亡命した太栄浩(テ・ヨンホ)という人が今年本を書きました。まだ韓国語版しかでていなくて、秋に日本語版が出ると言われていますが、それにこう書いています。
 (小泉首相が平壌訪問して金正日と平壌宣言を発表した後)、姜錫柱(カン・ソクジュ)第一副外相が直接外務省の講堂で全体成員を対象に講演を実施した。「日本は植民地統治の被害に対して経済協力方式で補償すると約束した。少なくとも100億ドルは入ってくるだろう。100億ドルなら朝鮮の道路と鉄道など基本的な下部構造はすべて現代化できる」と。
 姜錫柱という人は、小泉さんが金正日と会った時、その横に座っていた人です。彼が向こう側を仕切ったんです。日本側は田中均局長が仕切った。そして外務省のメンバー全員を集めて内部の講演会をした。そこに太栄浩さんも出た。だから自分の経験なんです。
 また、「『100億ドル』という題目には私さえも胸が躍った。外務省の同僚たちも大変興奮した様子だった。その程度に大切で莫大な金額だった」と書いています。
 日本政府は「100億ドル」を約束したことを認めていませんが、第一次安倍政権の時、安倍総理は外務省に、「田中均さんがやった秘密交渉と言われているものの記録を持ってこい」と言ったら、2回分がなかった。これは「産経新聞」の阿比留記者などが繰り返し書いていますし、私も直接安倍総理から「なかった」と聞いています。
 (約束は)なかったということと、日本側の記録に「100億ドル」の部分がないということが裏と表の関係になっている可能性があると私は推測しています。
 そして米朝首脳会談が終わった後、その「100億ドル」以上という数字が日本経済新聞、産経新聞、朝日新聞に出ている。誰かがその数字をリークしているのではないかと思っています。
 この「100億ドル」というのが、北朝鮮の経済にとってどれくらいの金額か。国連の推計によると北朝鮮のGNPの規模は200億ドル、韓国銀行の推計によると約400億ドルです。為替レートをどう取るかで全然違ってきます。しかし国連の推計だと半分、韓国銀行の推計でも25%が入ってくるということだったのです。
 だから外務省の外交官たちは「胸が躍った」、「興奮した」と言っているわけです。そのお金が今、目の前に見えている。

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