今回撃った北のミサイル情報「韓国軍詳細発表出来ず」もしかしてアレ?

2019年9月10日に北朝鮮が発射したミサイル情報を韓国軍は現在も詳細を発表していない。当日の発表は「距離およそ330km」とだけに留まっている。これまで過去9回、種類と距離・高度を発表してきた。朝鮮日報は次のように報じた。
韓国軍は10日、北朝鮮の発射体挑発を発表する際、飛行距離(およそ330キロ)だけを明かして頂点高度については口を閉ざした。今回に先立ち5月4日から先月24日まで、9回行われた挑発のたびに頂点高度を発表していたのとは対照的だ。一部の発表では発射体の最高速度まで公開していた。
 このため韓国軍内外からは「最近北朝鮮の発射体についての情報判断で間違いが続いていたことから、そもそも情報を非公開にしているのではないか」という声が上がった。実際、このところ韓国軍は北朝鮮のミサイル・放射砲(多連装ロケット砲)について誤った飛行距離を公表したり、北朝鮮が「放射砲」だと明かした発射体を「ミサイル」と発表したりして、「情報失敗」という批判を受けてきた。
 これについて韓国軍の関係者は「北朝鮮が挑発するたび発射体の諸元を公開する国は韓国が唯一」だとして「韓国情報当局の手持ちカードを、前もって北朝鮮にさらす必要はないと考えた」と語った。情報当局が発射体の諸元を発表したら、翌日に北朝鮮が写真・動画を公開して韓国の情報能力をからかう-という構図から抜け出そうとしたのだ。
 韓国軍は国内の専門家・メディアの批判を避けるため、情報公開に消極的だという指摘もなされた。韓国軍の消息筋は「最近は飛行距離や頂点高度、速度まで公開していたが、低高度で飛んでいく北朝鮮の新型兵器の危険性が浮き彫りになる一方、韓国軍のミサイル防衛能力が過度に批判されていた。これを避けるためという側面もあるらしい」と語った。
 一部からは「韓米情報当局の情報判断に食い違いがあったり情報共有がきちんとなされなかったりしたせいで、頂点高度を発表できないのではないか」という声も上がった。韓日軍事情報包括保護協定(GSOMIA)破棄決定で気まずくなった韓米関係が、対北朝鮮情報判断のプロセスに影響を及ぼしたという見方だ。